2025年度から全国の中学校で使用される教科書には、若者に人気の著名人が多数登場する。文部科学省が22日、教科書検定の結果を公表した。
2025年度から使用の中学校教科書にヒカキンさんや大谷翔平選手らが登場
東京書籍の道徳は冒頭で、「充実した生き方を追求するために」をテーマに、人気ユーチューバー、ヒカキンさんの特集を組んだ。ヒカキンさんは「ぼくは人前に出ることが苦手」と明かし、家で満足いくまで撮影して自身で編集するやり方が向いていると考え、動画投稿を始めたことをつづった。ユーチューバーの職業は子どもに人気が高く、ヒカキンさんは「視聴者が求めていることを研究し、時代に合わせて自分をアップデートできる人が何より強い」とメッセージを送った。
将棋で史上初の八冠を達成した藤井聡太竜王は、大修館書店の保健体育の「自己形成」と題したコラムに登場。常に謙虚で落ち着いた振る舞いは、敗れた時に悔しい思いを胸にしまい「負けました」と言って終わる将棋の作法を通して磨かれたという。
2025年度から使用の中学校教科書にヒカキンさんや大谷翔平選手らが登場
学研の道徳は、スマートフォンやSNSとのつきあい方を考えるページで、ホストとして知られるタレントのローランドさんの著書を引用。ローランドさんがスマホを置いて旅に出たところ、「現代テクノロジーから解放され、今までで一番、充実した旅行となった」というエピソードを紹介した。
ドジャースに移籍した米大リーグの大谷翔平選手が国語や社会など5教科13点に掲載されたほか、米ニューヨークを拠点に活躍するタレントの渡辺直美さんや、シンガー・ソングライターのあいみょんさんらも教科書に取り上げられた。