山口県は5日、児童や生徒が保護者の休暇に合わせて平日に年3日ほど学校を休める「家族でやま学の日」を導入すると発表した。週末や長期休暇以外にも親子で過ごす時間を増やすことが狙いで、今夏にも各校が順次始める。都道府県単位では愛知、茨城両県に続いて全国3例目という。

 県によると、公立の小中学校、高校、特別支援学校が対象で、事前に学校に申請すれば欠席にならない。連続取得も可能で、休んで受けられなかった授業は自習で補う。村岡嗣政知事は5日の記者会見で、「育児の楽しさや幸せを感じる機会を増やすことが少子化対策につながる」と述べた。

 制度は、英語の「ラーニング」(学習)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語で「ラーケーション」と呼ばれる。昨年度に愛知県が全国で初めて取り入れた。市町村単位では、大分県別府市、沖縄県座間味村なども導入している。