東京工業大学(2022年8月、読売ヘリから)
東京工業大学は5日、今春の入試結果を発表し、総合型・学校推薦型選抜で新設した「女子枠」で計56人が合格したことを明らかにした。一般選抜なども含めた女子の合格者総数は164人で、合格者の女子比率は前年度より4ポイント増の15%になった。
東工大は2024年度入試で、物質理工や生命理工など4学院(学部に相当)で計58人を募集する女子枠を初めて設けた。女子枠への志願者は計264人で、合格倍率は4・7倍だった。
25年度入試から、理学院と工学院で計85人の女子枠が追加されるため、東工大全体の女子枠は計143人となる。東工大の総募集人数(1068人)の13%を占める異例の規模で、学士課程(学部)の女子学生比率を20%以上に引き上げることを狙う。
政府は女性の理工系人材を増やす目的で、大学に女子枠導入を促しており、京都大が26年度入試から計39人の女子枠を新設するなど、導入が相次いでいる。