東京工業大学と東京医科歯科大学は19日、両大学の統合で今年10月1日に発足する「東京科学大学」の初代理事長に、東工大科学技術創成研究院長の大竹尚登教授(60)を選出したと発表した。文部科学相の指名で正式に就任する。
東京工業大学(2022年8月、読売ヘリから)
選考日程は今年2月に公示され、大竹氏のほか、医科歯科大の田中雄二郎、東工大の益一哉の両学長が候補者となった。選考会議が、部局長からの意向聴取などを経て大竹氏を選出した。任期は2024年10月から28年3月末まで。
大竹氏の専門は機械材料学。1986年に東工大工学部を卒業し、名古屋大准教授などを経て2010年から東工大教授。
科学大は理工学や医歯学を掛け合わせた先端研究の推進などを目指している。東工大は理、工など6学院(学部・大学院に相当)で約1万人が学ぶ。医科歯科大は医、歯の2学部で学生数は約3000人。