いじめに適切な対応を取らなかったとして、大分県内の私立高の生徒だった女性が、学校法人や当時の教員2人に約220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が8日、福岡高裁であった。新谷晋司裁判長は学校法人と教員1人に計33万円の支払いを命じる判決を言い渡した1審・大分地裁判決を支持し、原告、被告側双方の控訴を棄却した。
福岡高等裁判所
判決によると、女性は高校2年生だった2018年、複数の生徒から「死ね」などと言われたが、生徒指導主任の教員はいじめの内容を具体的に確認せず相互に謝罪させるなどの不適切な対応をした。