東京大学は12日、今春の一般入試志願者が8421人(前年比1011人減)で、国立大が法人化された2004年度以降で最少だったと発表した。

東京大学

 東大は、大学入学共通テストの成績で受験生を絞り込む第1段階選抜(門前払い)の実施基準となる志願倍率を今年から厳しくし、文科1~3類は2・5倍(前年は3倍)、理科1類は2・3倍(同2・5倍)、理科2類は3倍(同3・5倍)とした。

 志願者が減った理由について、代ゼミ教育情報センターの奥村直生・主幹研究員は「実施基準の変更に加え、今年の共通テストの平均点が上昇し、『東大の第1段階選抜はハイレベルになる』と各予備校が予測したことが影響したのでは」と分析した。