大学生の5割が「チャットGPT」などの生成AI(人工知能)を継続的に利用していることが、全国大学生活協同組合連合会(東京)による1万人規模の学生生活実態調査でわかった。前年調査では3割に満たず、普及が進んでいることが明らかになった。
大学生の生成AI利用状況
調査は昨年10~11月、国公私立の31大学に通う学部生を対象に行われ、計1万1590人が回答した。
チャットGPTなどの生成AIの利用について、「継続的に利用」は50%に上り、前回調査より22ポイント増えた。「利用した経験はあるが、今はしていない」は18%だった。利用経験はないが、「今後使ってみたい」は19%、「今後も利用しない」は12%だった。
利用目的を複数回答で尋ねたところ、「授業や研究」が32%で最多。「論文・リポートの作成の参考」が30%、「翻訳・外国語作文」と「遊び・興味」が19%、「メールなどの文章作成」が12%と続いた。
生成AIを利用した感想を自由記述で求めたところ、「情報をまとめて教えてくれて便利」など肯定的な意見があった一方、「出所が不明な情報も多く、参考程度にすべきだ」「課題を一からやらせるのは研究倫理に反する」といった指摘もあった。
