能登半島地震で大きな被害を受けた石川県
珠洲(すず)
市で5日、市内7小学校と義務教育学校の入学式が行われ、新入生が学校生活をスタートさせた。

30年寄り添った「たけちゃん」を失った女性、4か所目の避難先で故郷・輪島を思う…将来は「何も決まらんよ」

入学式を終え、退場する珠洲市立直小学校の新入生ら(5日、石川県珠洲市で)

 10人が入学した市立
直(ただ)
小学校(同市野々江町)は、体育館が避難所となっているため、市内の多目的ホールで入学式を開催。真新しい制服姿の新1年生を前に、道端
専次(せんじ)
校長が「皆さんが楽しく成長していくことが、珠洲が元に戻るよう頑張ってくれている地域の人たちを元気づけてくれる」と呼びかけた。

 新入生の女児(6)は自宅が地震で全壊した。同県輪島市にある母(44)の実家に避難しており、仮設住宅に入居するまでは輪島市から学校に通うという。

 女児は「友達と遊べるのが楽しみ。算数を頑張りたい」と目を輝かせ、母は「友達とのびのび過ごしてほしい」と話した。