文部科学省は16日、デジタル人材の育成を強化するため、全国の高校計1010校を「DX(デジタルトランスフォーメーション)ハイスクール」に指定したと発表した。補助は1校あたり1000万円を上限とする。

 指定された高校は、公立746校、私立264校。指定の要件は〈1〉データサイエンスなどを扱う「情報2」を開設する〈2〉高性能のパソコンを備えた実習設備を設ける――の2点。3Dプリンターや動画・画像の生成ソフト購入などが補助の対象となる。

 国内のデジタル人材は、2030年に最大で79万人不足すると推定され、政府は大学のデジタル系学部の新設・拡充を後押ししている。今回指定された高校から理系の大学に進学する割合を22年の19・5%から28年までに28・9%に増やし、2万人増とすることを目指す。