文部科学省は9日、小中高校などで使われている放射線教育の副読本の改訂版を発表した。東京電力福島第一原子力発電所に貯蔵されている処理水の海洋放出を新たに盛り込んだ。
文部科学省
副読本は小学生向けと中高生向けの2種類。放射線の人体への影響など基礎知識や原発事故と東日本大震災からの復興についても説明していて、理科や総合学習で使われている。
今回の改訂では「廃炉に向けた課題」の項目で、原発事故で発生した処理水の処分方法を新たに取り上げた。2023年8月に始まった海洋放出について触れ、国際的な安全基準を満たしていることや人・環境への影響が無視できるほどのものだと解説している。