三重県教育委員会は、4月に開校する県内初の夜間中学「みえ
四葉ヶ咲(よつばがさき)
中」(津市柳山津興)の入学希望者が2月末時点で定員(50人)を上回る65人となったことを明らかにした。14日に生徒募集をいったん締め切ったが、入学希望は引き続き受け付ける。

4月に開校する県立みえ四葉ヶ咲中(津市柳山津興で)

 学齢期を過ぎた人の学び直しの場としての「夜間中学」と、不登校の現役中学生向けの「学びの多様化学校」の2コースが設けられ、それぞれ約30人が入学を希望している。夜間中学コースには、義務教育を十分に受けられなかった人や、日本の教育を受けたい外国籍の人から申し込みがあったという。

ログハウスも併設され、地域住民と交流できるログハウスも併設され、地域住民と交流できる

 福永和伸・県教育長は11日の定例記者会見で「どれぐらい来ていただけるか非常に読みづらかったが、想定より多いかもしれない」と話した。

教室に入りにくい生徒にも対応し、授業を受けたり休憩したりできる交流スペースも設けた教室に入りにくい生徒にも対応し、授業を受けたり休憩したりできる交流スペースも設けた

 県教委は2021年10月、夜間中学のニーズを探るため、体験教室「まなみえ」を津市と四日市市で始めた。多数の参加者から夜間中学の設立を求める声が寄せられたことを受け、四葉ヶ咲中の開校が決まった。体験教室は今後も四日市市で続ける。