University News

睡眠不足の子どもが半数以上、塾やスマホ利用で…昼夜逆転し不登校になる生徒も

2024-03-25T16:15:38+09:00

 睡眠時間が足りていない子どもが半数以上――。東京大と理化学研究所の大規模調査で、子どもの睡眠が不足している実態が明らかになった。塾や習い事による多忙化や夜間のスマートフォン利用などが背景にあるとみられる。特に成長期の睡眠不足は心身の発達に悪影響を与え、生活リズムの乱れから不登校につながるケースもある。学校現場では、昼寝によるリフレッシュ効果を狙った取り組みが広がっている。(江原桂都)東大などが大規模調査 埼玉県内に住む中学3年の男子生徒(15)は、2年の秋から夜更かしするようになった。きっかけは、手に入れたばかりのスマホだった。10分間の「シエスタ」で睡眠や休息をとる生徒たち(2月14日、岐阜県大垣市立北中学校で) 午後10時の就寝時間を過ぎても、ついついスマホに手が伸び、眠気は訪れない。「早く寝ないと」と焦る気持ちを紛らわせようとゲームをしてしまう。明け方になってようやく眠りにつく。生活が昼夜逆転し、3学期から不登校になった。  3年の春に小児睡眠障害外来を受診。体内時計と24時間サイクルが合わなくなる「概日リズム睡眠障害」と診断され、2週間入院した。朝6時に起き、専用の機器が放つ強い光を浴びる。朝ご飯を食べ、スマホの利用やゲームを制限し、消灯時間を守る生活を送った。  現在は夜に7時間眠れるようになり、今年に入ってから通学を再開した。男子生徒は「眠れず、学校に行けず、ストレスや 倦怠(けんたい) 感が増して気力がなくなった。自分の力だけでは生活を立て直せなかった」と振り返る。 小児睡眠外来の患者増 東京大と理化学研究所の研究チームは2022年9月から小中高生計約5万人を対象に、子どもの睡眠の実態を解明する大規模調査を実施している。研究チームは今月18日、中間結果を発表した。 研究チームによると、今年1月までに約7700人の子どもの睡眠状況を専用の機器を使って調べたところ、平均睡眠時間は小学6年生7・90時間、中学3年生7・09時間、高校3年生6・45時間で、全体の半数以上が厚生労働省が推奨する睡眠時間を満たしていなかった。 研究チームの南陽一・東京大特任准教授は「子ども本人だけでなく、保護者にも問題の重要性を認識してもらいたい」と話す。調査は25年度まで継続して行い、結果を公表する予定だ。 1 2

睡眠不足の子どもが半数以上、塾やスマホ利用で…昼夜逆転し不登校になる生徒も2024-03-25T16:15:38+09:00

[変わる部活動]地域移行1年、成果と課題は

2024-03-25T16:15:38+09:00

 公立中学校を中心に、部活動を民間に委ねる部活動改革が本格スタートして4月で1年となる。新たな運営のあり方を探る試みが生まれる一方、多くの自治体では議論が進んでいないのが現状だ。この1年を振り返り、専門家や教育関係者に話を聞いた。 ◆ 部活動改革 =教員の過重労働問題や少子化を受け、主に公立中学校の部活動を学校から切り離し、民間団体に委ねて新たな運営形態の構築を目指す取り組み。国は2023年度から25年度までの3年間を「改革推進期間」とし、まず休日の部活動から地域移行を本格化。将来的には平日を含めて全ての部活動の移行を目指す。 参加生徒の9割 肯定的…長崎県長与町教育長 金崎良一氏かなさき・りょういち 長与町立3中学校で校長、長与SCのクラブマネジャーなどを務め、2022年から現職。元技術科教諭。 昨年4月、全国に先駆けて町立3中学校の休日の運動部活動を地域に移行した。地元の「長与スポーツクラブ(SC)」が運営し、住民や大学生ら約120人が時給1000円で指導する。12種目に生徒約350人が参加し、これまで大きな混乱はない。生徒へのアンケートでは肯定的な回答が9割で、「他校の友達が増えた」「専門的な指導が楽しい」などが理由に挙がった。 人口約4万人、3校が4キロ圏内にあるコンパクトさは利点だが、それだけでは実現できなかった。当初は月額3000円の会費に保護者らから「高い」と反発があり、「他の市町は学校で部活動をしているのに、なぜ変えるのか」と言われた。当然の指摘で、地域の理解が鍵だった。 2021年度に卓球部、22年度にバスケットボール部を先行して地域に委ねた。通っている学校にはない部活動に参加できるなど、生徒にとってのメリットを実際に示した。保護者らへの説明会を重ね、何度も実情を伝えて理解を広げた。 いち早く移行できた背景には少子化に対する強い危機感もあった。生徒数は3校計約1100人で、この10年で約200人も減り、そのうち1校では野球部員が3人で練習すらままならない時期もあった。「子どものスポーツ環境を守る」という一点で地域がまとまった。教員の超過勤務が繁忙期比で月に約10時間減ったが、あくまで副産物だ。 一方、今年度の事業費約2700万円のうち会費で賄えるのは6割程で、残りは国などの委託費。地域の実情に応じた対応が不可欠で、収支構造や活動内容の見直しが欠かせない。 1 2

[変わる部活動]地域移行1年、成果と課題は2024-03-25T16:15:38+09:00

県立浦和高校生から「共学化反対」の声相次ぐ…「別学の選択肢奪い多様性踏みにじる」

2024-03-25T16:15:37+09:00

 埼玉県立高校共学化の議論を巡って、男子校の県立浦和高校(さいたま市浦和区)の生徒が21日、県教育委員会の担当者を同校に招き、当事者の考えを訴えた。県教委が現役高校生の声を直接聞くのは今回が初めて。生徒からは「共学化反対」の声が相次いだ。 同校の生徒会が県教委に要望して意見表明の場が設けられ、在校生と今春卒業したばかりの有志計約150人が参加した。  生徒たちからは「(男子校・女子校の)『別学』に行く選択肢を奪い、多様性を踏みにじる」「異性がいると埋もれてしまう意見を共有でき、腹の底から話し合える」などと、共学化に反対する意見が相次ぎ、「共学化のメリットを示してほしい」と県教委に求める声もあった。 同校の生徒会が今月実施したアンケートでは、回答した約800人のうち86%の生徒が共学化に「反対、どちらかといえば反対」と回答したという。 生徒たちの意見を聞いた後、県教委の依田英樹高校改革統括監は「一人ひとりの経験から発せられた言葉だった。重く受け止めたい」と述べた。 県男女共同参画苦情処理委員は昨年8月、男女差別をなくす観点から共学化を早期実現するよう、日吉亨・県教育長に勧告した。県教委は勧告に対する措置の報告を今年8月末までに行うよう求められており、1~3月には浦和高や浦和第一女子高など別学の県立高校全12校の保護者や同窓会に対して意見聴取を行った。

県立浦和高校生から「共学化反対」の声相次ぐ…「別学の選択肢奪い多様性踏みにじる」2024-03-25T16:15:37+09:00

中学教科書にヒカキンさん・藤井聡太竜王・大谷翔平選手、著名人が多数登場…25年度から

2024-03-25T16:15:37+09:00

 2025年度から全国の中学校で使用される教科書には、若者に人気の著名人が多数登場する。文部科学省が22日、教科書検定の結果を公表した。 棋王初防衛の藤井聡太竜王「大変なシリーズだった」…タイトル戦連勝記録は名人戦などで更新可能性 2025年度から使用の中学校教科書にヒカキンさんや大谷翔平選手らが登場 東京書籍の道徳は冒頭で、「充実した生き方を追求するために」をテーマに、人気ユーチューバー、ヒカキンさんの特集を組んだ。ヒカキンさんは「ぼくは人前に出ることが苦手」と明かし、家で満足いくまで撮影して自身で編集するやり方が向いていると考え、動画投稿を始めたことをつづった。ユーチューバーの職業は子どもに人気が高く、ヒカキンさんは「視聴者が求めていることを研究し、時代に合わせて自分をアップデートできる人が何より強い」とメッセージを送った。  将棋で史上初の八冠を達成した藤井聡太竜王は、大修館書店の保健体育の「自己形成」と題したコラムに登場。常に謙虚で落ち着いた振る舞いは、敗れた時に悔しい思いを胸にしまい「負けました」と言って終わる将棋の作法を通して磨かれたという。2025年度から使用の中学校教科書にヒカキンさんや大谷翔平選手らが登場 学研の道徳は、スマートフォンやSNSとのつきあい方を考えるページで、ホストとして知られるタレントのローランドさんの著書を引用。ローランドさんがスマホを置いて旅に出たところ、「現代テクノロジーから解放され、今までで一番、充実した旅行となった」というエピソードを紹介した。 ドジャースに移籍した米大リーグの大谷翔平選手が国語や社会など5教科13点に掲載されたほか、米ニューヨークを拠点に活躍するタレントの渡辺直美さんや、シンガー・ソングライターのあいみょんさんらも教科書に取り上げられた。 あわせて読みたい  中学校教科書も紙とデジタル「融合」加速…QRコードのリンク先に教材、主要教科のページ数は減る 検定合格の教科書に水原一平氏、「成功を支える人々」に登場…差し替え含め対応検討へ 東大の卒業式で学長「主張対立しても対話の意志と態度捨てないで」…卒業生総代「可能性胸に精進」 都立校の自転車通学は「ヘルメット」条件に…全体の45%にあたる5万5千人、着用避ける生徒多数

中学教科書にヒカキンさん・藤井聡太竜王・大谷翔平選手、著名人が多数登場…25年度から2024-03-25T16:15:37+09:00

睡眠不足の子どもが半数以上、塾やスマホ利用で…昼夜逆転し不登校になる生徒も

2024-03-25T16:15:36+09:00

 睡眠時間が足りていない子どもが半数以上――。東京大と理化学研究所の大規模調査で、子どもの睡眠が不足している実態が明らかになった。塾や習い事による多忙化や夜間のスマートフォン利用などが背景にあるとみられる。特に成長期の睡眠不足は心身の発達に悪影響を与え、生活リズムの乱れから不登校につながるケースもある。学校現場では、昼寝によるリフレッシュ効果を狙った取り組みが広がっている。(江原桂都)東大などが大規模調査 埼玉県内に住む中学3年の男子生徒(15)は、2年の秋から夜更かしするようになった。きっかけは、手に入れたばかりのスマホだった。10分間の「シエスタ」で睡眠や休息をとる生徒たち(2月14日、岐阜県大垣市立北中学校で) 午後10時の就寝時間を過ぎても、ついついスマホに手が伸び、眠気は訪れない。「早く寝ないと」と焦る気持ちを紛らわせようとゲームをしてしまう。明け方になってようやく眠りにつく。生活が昼夜逆転し、3学期から不登校になった。  3年の春に小児睡眠障害外来を受診。体内時計と24時間サイクルが合わなくなる「概日リズム睡眠障害」と診断され、2週間入院した。朝6時に起き、専用の機器が放つ強い光を浴びる。朝ご飯を食べ、スマホの利用やゲームを制限し、消灯時間を守る生活を送った。  現在は夜に7時間眠れるようになり、今年に入ってから通学を再開した。男子生徒は「眠れず、学校に行けず、ストレスや 倦怠(けんたい) 感が増して気力がなくなった。自分の力だけでは生活を立て直せなかった」と振り返る。 小児睡眠外来の患者増 東京大と理化学研究所の研究チームは2022年9月から小中高生計約5万人を対象に、子どもの睡眠の実態を解明する大規模調査を実施している。研究チームは今月18日、中間結果を発表した。 研究チームによると、今年1月までに約7700人の子どもの睡眠状況を専用の機器を使って調べたところ、平均睡眠時間は小学6年生7・90時間、中学3年生7・09時間、高校3年生6・45時間で、全体の半数以上が厚生労働省が推奨する睡眠時間を満たしていなかった。 研究チームの南陽一・東京大特任准教授は「子ども本人だけでなく、保護者にも問題の重要性を認識してもらいたい」と話す。調査は25年度まで継続して行い、結果を公表する予定だ。 1 2

睡眠不足の子どもが半数以上、塾やスマホ利用で…昼夜逆転し不登校になる生徒も2024-03-25T16:15:36+09:00

[変わる部活動]地域移行1年、成果と課題は

2024-03-25T16:15:36+09:00

 公立中学校を中心に、部活動を民間に委ねる部活動改革が本格スタートして4月で1年となる。新たな運営のあり方を探る試みが生まれる一方、多くの自治体では議論が進んでいないのが現状だ。この1年を振り返り、専門家や教育関係者に話を聞いた。 ◆ 部活動改革 =教員の過重労働問題や少子化を受け、主に公立中学校の部活動を学校から切り離し、民間団体に委ねて新たな運営形態の構築を目指す取り組み。国は2023年度から25年度までの3年間を「改革推進期間」とし、まず休日の部活動から地域移行を本格化。将来的には平日を含めて全ての部活動の移行を目指す。 参加生徒の9割 肯定的…長崎県長与町教育長 金崎良一氏かなさき・りょういち 長与町立3中学校で校長、長与SCのクラブマネジャーなどを務め、2022年から現職。元技術科教諭。 昨年4月、全国に先駆けて町立3中学校の休日の運動部活動を地域に移行した。地元の「長与スポーツクラブ(SC)」が運営し、住民や大学生ら約120人が時給1000円で指導する。12種目に生徒約350人が参加し、これまで大きな混乱はない。生徒へのアンケートでは肯定的な回答が9割で、「他校の友達が増えた」「専門的な指導が楽しい」などが理由に挙がった。 人口約4万人、3校が4キロ圏内にあるコンパクトさは利点だが、それだけでは実現できなかった。当初は月額3000円の会費に保護者らから「高い」と反発があり、「他の市町は学校で部活動をしているのに、なぜ変えるのか」と言われた。当然の指摘で、地域の理解が鍵だった。 2021年度に卓球部、22年度にバスケットボール部を先行して地域に委ねた。通っている学校にはない部活動に参加できるなど、生徒にとってのメリットを実際に示した。保護者らへの説明会を重ね、何度も実情を伝えて理解を広げた。 いち早く移行できた背景には少子化に対する強い危機感もあった。生徒数は3校計約1100人で、この10年で約200人も減り、そのうち1校では野球部員が3人で練習すらままならない時期もあった。「子どものスポーツ環境を守る」という一点で地域がまとまった。教員の超過勤務が繁忙期比で月に約10時間減ったが、あくまで副産物だ。 一方、今年度の事業費約2700万円のうち会費で賄えるのは6割程で、残りは国などの委託費。地域の実情に応じた対応が不可欠で、収支構造や活動内容の見直しが欠かせない。 1 2

[変わる部活動]地域移行1年、成果と課題は2024-03-25T16:15:36+09:00

東大、一般入試の合格者2993人を発表…女子割合は2・4ポイント減の19・4%

2024-03-25T16:15:35+09:00

 東京大は10日、一般入試の合格者を発表した。志願者9432人に対する合格者は2993人(男子2411人、女子582人)で、女子の割合は19・4%(前年度比2・4ポイント減)となり、2年ぶりに2割を下回った。東京大学・赤門 一般入試のほか、学校推薦型選抜などを含めた合格者は3130人で、このうち女子は646人、割合は20・6%(同2・1ポイント減)だった。  女子の割合が減少したことについて、記者会見した藤垣裕子副学長は「減少は残念だが、引き続き女子学生を増やす取り組みを実施していきたい」と話した。 あわせて読みたい  東大卒でポーカーのプロに「やっちまった」後の逆転人生 東大、女性教授・准教授300人の採用を正式発表…好待遇で外部から招へいも  キャリア官僚試験の合格者、女性が31%で過去最多…出身大別では東大・京大・早大・北大の順 採用選考のウェブテスト、不正横行…東大生名乗りSNSに「1件4000円で請け負う」

東大、一般入試の合格者2993人を発表…女子割合は2・4ポイント減の19・4%2024-03-25T16:15:35+09:00

中学教科書にヒカキンさん・藤井聡太竜王・大谷翔平選手、著名人が多数登場…25年度から

2024-03-25T16:15:35+09:00

 2025年度から全国の中学校で使用される教科書には、若者に人気の著名人が多数登場する。文部科学省が22日、教科書検定の結果を公表した。 棋王初防衛の藤井聡太竜王「大変なシリーズだった」…タイトル戦連勝記録は名人戦などで更新可能性 2025年度から使用の中学校教科書にヒカキンさんや大谷翔平選手らが登場 東京書籍の道徳は冒頭で、「充実した生き方を追求するために」をテーマに、人気ユーチューバー、ヒカキンさんの特集を組んだ。ヒカキンさんは「ぼくは人前に出ることが苦手」と明かし、家で満足いくまで撮影して自身で編集するやり方が向いていると考え、動画投稿を始めたことをつづった。ユーチューバーの職業は子どもに人気が高く、ヒカキンさんは「視聴者が求めていることを研究し、時代に合わせて自分をアップデートできる人が何より強い」とメッセージを送った。  将棋で史上初の八冠を達成した藤井聡太竜王は、大修館書店の保健体育の「自己形成」と題したコラムに登場。常に謙虚で落ち着いた振る舞いは、敗れた時に悔しい思いを胸にしまい「負けました」と言って終わる将棋の作法を通して磨かれたという。2025年度から使用の中学校教科書にヒカキンさんや大谷翔平選手らが登場 学研の道徳は、スマートフォンやSNSとのつきあい方を考えるページで、ホストとして知られるタレントのローランドさんの著書を引用。ローランドさんがスマホを置いて旅に出たところ、「現代テクノロジーから解放され、今までで一番、充実した旅行となった」というエピソードを紹介した。 ドジャースに移籍した米大リーグの大谷翔平選手が国語や社会など5教科13点に掲載されたほか、米ニューヨークを拠点に活躍するタレントの渡辺直美さんや、シンガー・ソングライターのあいみょんさんらも教科書に取り上げられた。 あわせて読みたい  中学校教科書も紙とデジタル「融合」加速…QRコードのリンク先に教材、主要教科のページ数は減る 検定合格の教科書に水原一平氏、「成功を支える人々」に登場…差し替え含め対応検討へ 東大の卒業式で学長「主張対立しても対話の意志と態度捨てないで」…卒業生総代「可能性胸に精進」 都立校の自転車通学は「ヘルメット」条件に…全体の45%にあたる5万5千人、着用避ける生徒多数

中学教科書にヒカキンさん・藤井聡太竜王・大谷翔平選手、著名人が多数登場…25年度から2024-03-25T16:15:35+09:00

理工系学部ある大学16校、新年度入学から「女子枠」設定…文科省の後押しで急増

2024-03-25T16:15:34+09:00

 理工系学部のある大学のうち、女性限定の定員を設ける「女子枠」を2024年度入学から導入した大学が16校に上ることが、民間機関の調査で明らかになった。女子枠を設けている大学の約7割が24年度分から始めた形で、女性の割合の低い研究環境を変革したい大学が急速に増えていることがわかった。 「PLAN MOVEMENT」始動!国際NGOプランがパートナー企業を募集  調査は8日の「国際女性デー」を前に、フリーマーケットアプリ「メルカリ」創業者が設立した公益財団法人「山田進太郎D&I財団」(東京)が発表した。  女子枠を導入済みか予定する40校に導入時期を調査し、24校が回答。それによると、20年度以前は3校だったが、文部科学省が22年、女性の理系選択支援に力を入れる方針を示すと、状況が変化。23年度は4校、24年度は16校に増え、25年度は新たに1校で予定していることがわかった。 同財団は、研究環境の多様性を向上させたい大学が増えていることが背景にあると分析。一方、24校のうち10校は、「男性に対する逆差別」「大学のレベルが下がる」などの反対意見が学内外から寄せられたと明かした。同財団の担当者は「学生の多様性促進など、女子枠導入の目的や必要性を社会に明確に伝える取り組みが必要だ」としている。 あわせて読みたい  「他学部では将来見えない」…リケジョは医学部へ 神戸松蔭女子学院大が男女共学化へ、入学者が20年度からの3年で半減…中学・高校は女子校を継続 不合格の4人に誤って合格通知書を郵送…札幌の短大、発表2日後に指摘あり判明 小中学校の授業を5分短縮、年間で計85時間を弾力的に運用へ…各学校の裁量で自由に

理工系学部ある大学16校、新年度入学から「女子枠」設定…文科省の後押しで急増2024-03-25T16:15:34+09:00

九大一般入試、設問で「イモリ」を「ヤモリ」と表記ミス…教員が採点中に気づく

2024-03-25T16:15:34+09:00

 九州大(福岡市)は8日、2月26日に実施した一般入試(前期日程)の理科「生物基礎・生物」の設問に誤りがあったと発表した。九州大学 発表によると、「イモリ」とすべきところを「ヤモリ」としており、解答できない可能性があった。教員が採点中にミスに気づいた。  同大では8日に合格発表が行われたが、該当の問題については受験した497人全員を正解扱いにし、合否に影響はなかったという。 あわせて読みたい  理工系学部ある大学16校、新年度入学から「女子枠」設定…文科省の後押しで急増 神戸松蔭女子学院大が男女共学化へ、入学者が20年度からの3年で半減…中学・高校は女子校を継続 不合格の4人に誤って合格通知書を郵送…札幌の短大、発表2日後に指摘あり判明 国公立大2次試験、前期日程始まる…受験生「合格したらキャンパスライフ満喫したい」

九大一般入試、設問で「イモリ」を「ヤモリ」と表記ミス…教員が採点中に気づく2024-03-25T16:15:34+09:00
Go to Top