東京科学大、女子受験生から人気…専門家「統合の成否を左右する」
naoai2024-10-10T00:03:13+09:00東京工業大と東京医科歯科大が統合し、1日に発足した東京科学大が、女子受験生の人気を集めている。東京工業大と東京医科歯科大が統合した新大学「東京科学大学」の銘板(1日午前、東京都目黒区で)=今利幸撮影 河合塾が今年夏に実施した模擬試験での志望校調査では、科学大の前期日程志望者数は、全体で前年(東工大と医歯大の合計)と比べ104%だった。男女別では、男子は100%で前年並みだったが、女子は113%と大幅増となった。 学部・学院別で女子の志望動向を見ると、旧東工大の工学院が前年比150%、理学院は同133%の人気だった。旧医歯大も歯学部は同124%、医学部は同110%と、前年を上回った。 河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は、これまで「女子に不人気」とされてきた理学部や工学部を目指す女子受験生が目立って増えてきたタイミングに、科学大の発足が重なったためと指摘。統合によって、元々女子の人気が高い医療やバイオも含む「理系の総合大学」となり、研究の選択肢が広がったことも好感されたとみる。東工大が2024年度入試から導入した「女子枠」も、「科学大は女性を歓迎する」との強いメッセージになったと分析した。 近藤氏は「科学大への受験生の期待は非常に高い。大学1、2年生の頃から統合の効果を実感できる教育を提供できるかどうかも、統合の成否を左右するだろう」と話した。








